アマンジャ 27歳の冒険
分かっていて見始めたけど、1話から泣けた……
初めて見た作品ではあるけど、既に結末は予想できるあらすじだった。
アマンジャ 27歳の冒険。
ジスさん演じるドンミョンは、26歳の就活生。
面接の日の朝に、胃がんのステージ4を宣告される。
イ・ソルさん演じるミンジョンは、ドンミョンの彼女で社会人。
ストーリーは……
大学の授業は全部終わり、就活をしていた26歳のドンミョン。
面接に行く前、ドンミョンは病院で末期胃がんということを知る。
やりたいことも多く、まだ経験してないこともいっぱいあるのに…ドンミョンの脳裏に、いつか諦めた音楽が思い浮かんだ。
ドンミョンは病室でこっそりと音楽を創りながら、自分とは関係ないことだと思っていた死を迎える準備をする。
初めて抗ガン治療を受けた日、ドンミョンはいきなり怪物たちがいる不思議な世界へ招待される。
名前をなくしたドンミョンが、見たことのない世界で、怪物たちと一緒に砂漠の王を探しに、冒険を始める。
もうね、1話から毎話泣いてしまいました。
主人公のドンミョンの言葉や思いが、苦しくて。
両親にがんのことを伝える練習してみたり。
恋人にガンのことを隠して、別れを切り出したり。
家族思いのいい青年なのに、めちゃくちゃ性格に難アリでもないし、いい子なのに若くして余命わずかだと宣告され、まだやり残したこともあるのに、残りの人生をどう生きるか……
どう人と関わるのか……
1話から9話までが、ドラマとアニメーションが交差しながら物語が進んでいくんですが、10話がその1話から9話までのアニメーションを繋ぎ合わせたもので、それもまた泣けるんですよ。
結局全話イッキ見して号泣しながら見てました。
最後のアニメーションまで、見てほしい作品でした。
ここからネタバレ……
アマンジャとは、なんぞや?と思ってたのですが、ガン患者という意味らしいです。
最後のドンミョンの「人生に後悔はあるけれど、無意味ではなかった。愛する人たちと出会えた」というような言葉があるんですけど、本当に泣けました。
両親や兄弟、友人や恋人たちに出会えて、幸せな人生でいい最期を迎えられたんだなと。
まだフィッシュアンドチップスも食べてないし、就職して仕事だってしてないし、やり残したことがあってまた戻りたいっていう後悔はあるけれど、決して無意味ではなかったよ。
だって、自分を大切に思ってくれる両親や、優しい弟や、いつでも駆けつけてくれる友人たちや、残された時間も愛してくれている彼女がいたから、愛する人たちと出会えた人生だったよ。
という意味なんだろうな。
そして、一緒に旅したコンビニの店員さんも、信じ難い話かもしれないけど、ドンミョンと本当に同じ冒険の世界にいたんだよ。
人生はいつどこで自分の人生が終わるか分からない。
長生きしたり、短命だったり。
そればかりは自分でも他人にも決められることでは無い。
でも、ドンミョンのように、後悔はあるけれど無意味では無い人生を送れたら、とても素晴らしいだろうと思う。
どれだけの人が、自分の最期に満足して旅立てるのだろうか……
ただ泣ける話でなく、考えさせられるお話でした。