ブラームスは好きですか?
コメディなしのロマンス作品は、いつぶりだろうか…
そしてキム・ミンジェさんを見るのもいつぶりだろうか…
ブラームスは好きですか?
キム・ミンジェさん演じるパク・ジュニョンは、世界的に活躍するピアニスト。
家庭の事情でピアノを諦めかけた時、キョンフ文化財団の奨学生として財団の支援を受け、ピアノを続けてきた。
パク・ウンビンさん演じるチェ・ソンアは、名門ソリョン大学経済学部を卒業するも、バイオリニストになる夢のため、26歳でソリョン大学音楽部に入学。
ストーリーは……
バイオリンを愛するソンアは、ソリョン大学の音楽部に通いながら、オーケストラの一員として大舞台に立つことを夢見ていた。
しかし努力とは裏腹に実力を認められないソンアは、オーケストラから外されてしまう。
一方、世界的ピアニストとして活躍するジュニョンは、親友のヒョノの恋人ジョンギョンと再会する。
ジュニョンは長い間ジョンギョンへの想いを心に秘めていたのだった。
卒業後の進路に悩むソンアは、キョンフ文化財団のインターンとして働くことを決め、そこで才能に溢れたジュニョンと出会う。
それぞれに葛藤を抱えた二人は少しずつ近づいていく…
考えたら、多分だけど「コッパダン」以来のミンジェさん。
ウンビンちゃんは、「ストーブリーグ」だっけかな?
結論から言うと、とても素敵な作品でした。
このドラマのペースとか流れとかストーリーの運びとか、めっちゃ好き。
前からタイトルを見てて、クラシックは正直さっぱりわかんないから、多分離脱しそうと思ってましたが、約2日で見終えました。
この二人の演じるキャラが良かったのかなぁ…
作品全体の雰囲気が好きでした。
以前見た「天気がよければ会いにゆきます」のような、ゆったりとした全体のペースで良かったです。
見ていて、次から次からセカセカしたトラブルではなく、ほどよいペースで適度な大きさのトラブルというか現実的な出来事が起こってしまい、極端な感情移入ではなく、共感したりするような心地いい感覚の作品でした。
正直楽器をやっていなかったクラシックについて無知なあたしでも、最後まで楽しめた作品でした。
ここからネタバレ……
クラシックについては全く…なあたしですが難なく見れました。
ドラマの醸し出す雰囲気がほんと好きです。
メインの二人は激しい性格ではなく大きく感情を出す感じではない静かな2人なのに、重すぎず暗すぎずそれでいて、見ていたくなる…そんなキャラでした。
この世代の悩みや苦しみや、恋の辛さや虚しさなど、本当にうまく描かれています。
それも、大袈裟ではなくささやかに細かく現実的に。
それぞれの多角関係が意図せずメインの二人を苦しめたり…
別れを認めることも、思い続ける事も辛くて痛い。
お互いの本音も言えないままだから、すれ違って勘違いして…
好きだたら、ソンアはジュニョンを想い、ジュニョンはソンアを想って……
音楽に生きる人々の痛みや苦しみや、変えることのできない置かれた現実も、本当にうまくできた作品だと想います。
みんなの多角関係における、それぞれの心の距離も見事に描かれた作品で、最後まで楽しむことができました。
笑いはないけど、心に響く作品でした。
クラシックを知らなくても、最後まで見たくなる作品でした。