ワン・デイ 悲しみが消えるまで
先日キム・ナムギルさん作品を初めて見て、もっと見たいと思い…これ!
ワン・デイ 悲しみが消えるまで
キム・ナムギルさん演じるイ・ガンスは、最愛の妻を亡くした保険調査員。
妻の死を受け入れられずにいる。
チョン・ウヒさん演じるタン・ミソは、視覚障がい者で事故に遭い植物状態となり入院している。
ストーリーは……
最愛の妻を亡くしてから無気力な日々を過ごす保険会社の課長のガンス。
彼は後輩の仕事を引き継がされ調査のため、不慮の事故で昏睡状態に陥ったミソという女性の病室を訪ねる。
そこでガンスはある女性から声をかけられる。
そこには昏睡状態で横たわっているはずのミソと、そして隣には動き回るミソ。
2人のミソが病室にいる。
理解ができないガンスは、動くミソに付きまとわれながら、ミソの話を聞くと幽体離脱したミソだと認識。
自分の体から抜け出したミソは自由に話し動き回るが、他の人には見えずガンス以外には触れることも出来ないのだった。
ミソはお願いがあるといい、嫌々ながらもガンスはミソに付き合うことに。
一見明るく見えるミソだったが、ガンスが調査していたミソの交通事故の裏には、悲しい出来事が秘められていた…
なかなかファンタジーなんですけど、とにかくキム・ナムギルさんの演技が深い。
切なくて苦しいし、なんて言うかもう…辛すぎた。
ストーリー全体としては、切ない話です。
ガンスの妻ソンファを想い苦しくなるシーンもあり、ミソとのコミカルなシーンもあり。
最後の方の、ガンスとソンファの回想シーンは、めっちゃ泣けた…
でも、ラストは…賛否両論ありそうな感じでした。
ここからネタバレ……
起承転結は、素晴らしいと思います。
冒頭からの悲しみを誘うソンファの葬儀のシーンから、それを受け入れられないガンス。
キム・ナムギルさんの演技力が既にここで…。
それから、ミソと出会い日常を送りながら、ミソに起きたことを知り、妻とのことを思い出し…
ソンファの自殺。
ガンスにこれ以上迷惑かけられないと、死を選んでしまって…残されたガンス。
後悔とか辛さとか…あの日のまま全部残ったままで。
そして、ミソも自分から死を選ぶことに。
ラストの15分くらいが辛かったですね。
海でのシーンでミソがソンファになって、ミソを通じてソンファが…
それからの、ラスト。
病室でのシーン。
作品としては、有り得る素晴らしいラストだとは思うけど、賛否両論多いようです。
「いまさら韓ドラ日記」というブログを書いてる方の記述では、あたしと同じような意見でした。
内容としては…
あれは、ガンスの殺人です。
誰が幽体離脱したミソの話を(存在を)信じるんですか?
と…(だいぶ端折りましたがw)
あたしも同じです。
生命維持装置(点滴か?)を切り、ミソを旅立たせてしまい…
幽体離脱で生霊のミソの意志を尊重して、旅立たせてあげたんでしょうけど、一般的には殺人です。
そして、ソンファは私を忘れないでと言ってましたが。
個人的には、それだと一生ガンスはこの先もソンファだけを想って年老いていかなきゃならんのか…と。
むしろ、いつまでも悲しみにくれず想ってないで思い出として、これからは先に歩き出しなさい!と言ってあげて欲しかった。
日本と韓国の違いなのか…あたしの個人的すぎる感想なのか。
とにかく、キム・ナムギルさんが、切ねぇ演技してくれて、良きでした。