偶然見つけたハル
これこそ、アマプラで偶然見つけた作品。
偶然見つけたハル。
ロウンさん演じるハルは、名前さえない存在感ゼロの出席番号13番のエキストラ。自我が芽生え、自らの意思で動き始める。
キム・ヘユンさん演じるウン・ダノは、幼い頃から心臓を患いなんの不自由なく明るく生きてきた。ストーリーを変えようと、必死に動く。
幼い頃から心臓を患っているものの、明るく天真爛漫に生きてきたウン・ダノ。
容姿端麗なセレブグループでスリ高校のA3の注目を一身に浴び、まるでヒロインのようなあたしの人生と思っていたダノに、突然変異が起きる。
記憶を失ったり未来が見えたり……
その理由を学食のイカの妖精ことミステリアスな料理人の、ミチェから聞いて驚く。
この世界は、作家が描く少女漫画の中の世界で、自我を持つ者のみが知る世界がシャドウ、作家の設定がステージだと……
その上、ダノはヒロインではなく、まさかの脇役……エキストラだった。
このまま心臓病で死ぬのは耐えられないと一念発起するダノは、何とかストーリーを変え、思いのままに生きようとする。
そんな中、作家の設定とは異なる出来事が起き、そのきっかけとなった男子生徒を探し回る。
やっと見つけた彼は、名前すらないエキストラだった。
ダノは、彼と変えられるのか……
このドラマは、思っている以上に切ない。
このドラマ自体のイメージは、もっと明るく奮闘して……みたいな感じだった。
たしかに序盤はそんな感じだった。
でも、後半位から、たくさんのキャラクターが自我を持ち始めたので、余計切ない。
漫画のステージはいつも順調で、シャドウでは全員が切ないのよ。
で、あたしは前半のギョンがすごく嫌な奴だなぁ……ハルめっちゃ素敵やん!というまんまとドラマの造り手の策にハマってたんだけど、後半……ギョンが自我を持ち始めてから、どんどんギョンの気持ちが苦しくて切なくなった。
本当はすごく傷ついていて、切なくて。
30話のギョンが1番輝いていた。
終盤になり、ハルよりギョン推しになりましたね。
見ていて本当にギョンの気持ちが最後までしんどかった。
ギョンの本心がどんどん見えてきて、本当に切なくて辛くて。
そして、消えていく存在、消されてしまう存在について、この作品を通してだけど……
アニメもドラマもそうだけど、全てのキャラクターにも、もちろんそれぞれの思いとか感情とかが存在して……と考えさせられました。
子供の頃から色んなドラマや映画を見てきて、メインキャラの主人公とかにキュンキュンしたり共感したりしてたんだけど、いつからかすごく周りのサブキャラ的な……エキストラキャラが好きになってたんです。
たとえば最近で言えば、100日の郎君様のキム・ソンホさん演じる世子を周りで支える県令の叶わぬ恋とか、イソの兄の叶わぬ恋とかに凄く心震わされたり。
コッパダンでいうと、ピョン・ウソクさん演じるジュン役の恋とか……
メインキャラより、ちょっと外れた役柄の人の……スピンオフで取り上げられそうな人が好きなんですよね。
もちろんメインキャラのハッピーエンドもストーリーの展開上望んではいますが、作品の脇でメインを活かせるように動く人たちの幸せもすごく願ってるんですよね。
特に、この恋は初めてだからという作品で、セヒの会社の社長とジホの親友との恋。
あれは本当に幸せになって欲しいと思いました。
オ・ヘヨンのお姉さんの恋とか……
内省的なボスの共同代表のウイルとイスとか……(まぁお姉さんの件もありアレなんですけど)
辛かったのは、いつもドラマ内でソ・ジフンさんの報われない恋……あれはあれは毎回辛い。
ほぼ成就してない、して無さすぎ。
こんな感じで、メインキャラよりサブ推しになりつつある見方をしてしまいます。
これからもそんな感じで見ていきます。